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第425回 メトロノームの練習は大変

  すでに6月に行った頸動脈狭窄の手術から半年が経過。当初は半年も経てば、状況はかなり改善するだろうと思っていましたが、予想以上に改善が思わしくないです。

 ただ何回も書いているように、「こりやダメだ」と諦めてしまえば、そこから自然にまたいつの間にかうまくなる、ということはあり得ないという言ことだけは分っています。

 スポーツ選手がケガをしてリハビリに励むという心境にも通じるものがあるなと思っていますが、ほんの少しでもうまくなることを信じて練習するしかないですね。

 というわけで、最近行っているのが練習の最後に行う好きな曲の自由演奏は、メトロノームを使って合わせるという練習。これまではCD伴奏付きの楽譜を使って、伴奏音楽を流し、後は勢いに任せて吹くということが多かったです。

 しかし満足に音が出ないという現状を顧みて、改めてメトロノームに合わせながらきちんと吹くということを意識するようになりました。

 その結果分かったことですが、伴奏CD付きで吹いていると、間違えようがどうしようが伴奏がどんどん進むので、まあある意味気持よく吹けるのですが、メトロノームだけだと否が応でも自分の音が耳に入ってきます。

 それを意識すると、拍に合っていない、音程が悪い、伸ばしが不十分、タンギングが出来ていない、音が安定しない、フレーズがいい加減等々、ともかくどんなに簡単な曲でも課題が多い。

 それらを一つ一つ丁寧に直していかないと曲にはならないんだということがはっきり分かってきた感じ。しかしこれをすべて修正しようとすると、例えハ長調の音階を吹くだけでも大変。

 ハ長調の2オクターブの音階を、音楽的に美しく間違えずにきれいに吹くということがどれほど大変なことなのか?てなわけで、吹けば吹くほど現在の実力に愕然とする毎日です。

 ただ5日に1日ぐらい、「おや、今日は調子が良いぞ」と自分なりに思える日があり、そういった日が常態化するような練習が出来ればいいなあと思っています。
 

第424回 ジブリの曲で練習中

 定期点検を終えて少し音が出やすくなったこともあり、最近夕方1時間ぐらいですが、基礎練習を行うようになっています。練習内容はロングトーンを15分ぐらい。

 ♭や#が4つまでの3度音程の音階を10分ぐらい。、同じく2オクターブの音階。さらに半音階練習。以上の基礎練習で40分ぐらい。残り20分は、買いおいてあるCD伴奏付きの楽譜を取り出して吹いています。

 ここ数日は「フルートのしらべ」シリーズで、中野真理さんの「スタジオジブリ作品集」というのを主に練習。




 割と吹きやすい曲が多くていいのですが、手術による影響は大きく、吹いている途中で口中に唾液がたまり、それを処理しきれず歌口に溢れてくるということが繰り返され、演奏が途中でストップ。

 今となってみると、これまで当たり前のように吹けていた状態のとき、唾液はどのように処理していたのかが逆に疑問に思えます。

 とはいえ、練習しないと現状が簡単に回復することはないだろうと思っているので、練習を続けるしかなさそう。しかし今まで当たり前のように吹けた旋律が、いくら吹いても美しく響かない現実は精神的にも厳しいです。
 
 というわけで、1時間の練習の中で最後の20分は、そういった、「まだ駄目だ」ということを確認するだけの時間となっています。

 ただ中には吹きやすい曲もいくつかあるので、最近はそういった曲には思い切ってビブラートをかけて吹くようにしています。
 

第423回 定期点検を受けてきました

  舌の動きが悪くなった原因ですが、6月の手術で左の頸動脈部分を切開。そこから筋肉を切り開いて血管を露出。顕微鏡下で血管を縦に数cm切り裂き、血管内にたまったプラークと呼ばれる不純物を掻き出し、その後その血管を縫合。

 ちなみにその血管の太さは5mm程度ということで、ある意味かなりの難手術。それが成功したということは非常に良かったと思っていますが、どうやら筋肉を切り裂くときに、舌の運動神経に影響があったみたいです。

 まあ頸動脈の狭窄をそのまま放置すれば、やがてそこの欠陥が詰まり、その先の脳に血液が行かなくなり、脳細胞が壊死。その結果体への影響はさらに悲惨になりますので、手術をするという判断が間違っていたとは思っていません。

 とはいえ舌の動きが悪くなり、食物をうまく噛むことが出来ず、薬を飲んだりする時も一苦労。大きな代償を払っています。

 ちなみに狭窄の原因は体質にも原因があるようですが、どうやら積年の食習慣にも問題があったみたい。私は毎晩のようにアルコールを飲んで脂っこいものを食べていましたからその影響が大きい。

 その結果、5年前にクモ膜下出血を発症し緊急手術。数か月の療養リハビリ生活を経て元の生活に復帰していましが、その余波と言うのが今回の頸動脈狭窄。

 起きてしまったことはしょうがないので、今は断酒を決行し、食生活そのものはずいぶん改善したと思っていますが、積もり積もった垢のようなプラークが血管内を浮遊しているのではと思っています。

 さて話変わって、24日の水曜日に新宿のムラマツフルートに行って、所持しているフルートの定期点検を受けてきました。満足に練習もしていないのに定期点検は必要なのか?という疑問も感じたのですが、高価なフルートなので必要だろうと判断しました。
 
 特に不具合は感じていなかったので、1時間ちょっとで点検終了。「バランスを少し調整しました」とのことで、費用が4000円弱。

 「次回は半年後です」とも言われましたが、「練習量にもよるよな」と思いながら帰ってきました。というわけで、昨日「その結果は如何に?」と思いながら吹いてみましたが、確かに音の出やすさが少し変わる感じ。
 
 この感覚は前回、今年初めの定期点検直後にも感じたことなので、「やっぱり吹きやすさは変わるな」という印象です。あとは地道な練習あるのみですね。

第422回 不具合を感じつつ少しずつ練習

  昨年8月に新しくフルートを購入し、年末から今年春にかけてかなり意識的に練習。レッスンも再開し「調子いいな」と思ってCD伴奏付きの楽譜を買い込んで練習していたのですが、今年春から突然血圧が上昇。

 地元の病院や診療所でいろいろな検査をした結果分かったことが左頸動脈の狭窄。治すには手術が必要ということで、今年6月に手術。

 ところが通常の狭窄を改善する手術は、血管内に股間の大動脈からステントと呼ばれる管を挿入するみたいなのですが、私の場合は動脈が曲がりくねっているようでこの手術は不可。

 というわけで、直接左頸部を切開して血管を露出させ、その血管を顕微鏡下で縦に切り開き、血管内の不純物を掻き出すという手術になりました。

 幸いにも手術は成功したのですが、手術直後から舌の動きに異変を感じました。具体的には食べ物や飲み物を飲むことがやけに難しい。さらに舌の動きが悪くなったことで呂律が回りにくくなりました。

 その後1週間程度の療養生活を終え無事自宅に戻って、よしじゃあフルートの練習をするかと思って吹いてみると、ともかくまともなタンギングが出来ません。

 しかも口腔内には唾液がたまり、それが吹いているうちに唇まで溢れてきます。要するに舌の動きが悪くなると、まともな音が出ないということでかなり落ち込みました。

 その結果練習をしなくなり、通常のロングトーンもどんどん音質が低下。そんな中、たまたまですがパラリンピックが始まり、ハンデを背負って様々な競技にトライしている選手を見て、前回書いたように落ち込んでばかりじゃだめだと思いつつ、少しずつ練習を再開。

 6月の手術から今はもう5か月が経過。今も時折食べ物が喉に引っかかって蒸せそうになり、誤嚥性肺炎を心配しているのですが、それでも6月の頃よりかなり回復した感じ。
 
 というわけでロングトーン、3度音程、スケールといった練習を40分ほど行い、その後昭和歌謡曲やジブリ等の簡単な曲に挑戦。

 唾液の処理にまだ困難がありますが、夏ごろに比べるとかなり改善した感じ。まあしかししょうがない。高価なフルートの顔を立てるためと自分自身の舌のリハビリを兼ねて練習しています。

 ちなみに新しいフルートを購入してから1年以上経過しているので、11月下旬にムラマツで定期点検をしてもらう予定です。

第421回 練習しないと機能は回復しない!

 前回の更新から2か月以上が経過。この間、「フルートを吹きたいな」という意欲はあったものの、実際に吹いてみると息は絶え絶え、音は安定しない上に、舌の動きが悪いので、吹いている途中で唾液が口から溢れてくることが多い。

 「舌の運動というのは、普段は全く意識しませんが、実際に障害によって動きが悪くなると様々な部分に影響が現れるんだな」と、情けない思いで過ごしています。

 具体的にはフルートを吹きにくいだけでなく、普段の食事でも、食べ物の種類によって妙に飲み込みにくさを感じます。「誤嚥性肺炎につながる恐れがあるので、食事時は注意を」と、4か月前に手術を担当した医師からは言われています。

 また呂律の回りにくさもあまり改善していません。幸いに年金暮らしですから、仕事で他者とコミュニケーションをとる機会はほとんどないので助かっていますが、日常生活の中でスーパーやコンビニでの店員さんのやり取りや、一か月に一回高血圧の診療で通っている診療所の医師とのやり取りで、言いたいことが言えない、という不便さを感じます。
  
 しかし会話をするということが、舌のリハビリにもつながるわけで、その意味では他人と会話がないということは、逆の意味で機能回復が遅れている理由なのかもしれません。

 というわけで、それだったらフルートの練習は、舌のリハビリにもつながるはず、という確信が以前にも増して感じられるようになり、ここ数日ようやく夕方1時間程度フルートの練習をするようになりました。
 
 ただし半年ほど前には気軽に吹けた曲もほとんどまともに吹けず、しょっちゅう唾を飲み込み、ブレスを頻繁に採る必要があり、フレーズはズタズタ。

 吹けば吹くほど悲惨な状況を確認することになり、やはり落ち込みます。しかし、折しもパラリンピックが行われ、障害がある人でも「やればできるんだ」ということを知ることが出来ましたから、やはり練習を継続した方が良いことに間違いはなさそう。

 以前クモ膜下出血の手術をしたときも、その後様々な後遺症に悩まされましたが、1年後ぐらいにかなり回復したことを思いだし、だったら今回も来年の6月ぐらいには、リハビリを兼ねたフルートの演奏もかなり楽になるのではと期待しています。

 というか、そういった願いというか、期待をしないと練習が継続できません。誰でもそうですが、「練習すればうまくなるはず」という期待があるからこそ練習するわけで、その期待がなければ練習する気にもなれません。

 てなわけで、1時間の練習で40分ぐらいはロングトーンや3度音程の基礎練習を行い、最後の20分で少しだけ伴奏CDに合わせたポピュラー曲の演奏をするようになりました。

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プロフィール

hokuflute

Author:hokuflute
 大学時代はクラシックギターを弾き、就職後フルートの音に惚れ込み、一時期は真面目に練習。社会人バンドの末席で吹いていたこともあります。

 その後仕事が忙しくなり、いつの間にかフルートと縁が切れていましたが、退職を機に、「再挑戦してみようか」という気になって練習再開。

 ところが2016年に突然クモ膜下出血という病気を発症し、緊急手術、何とか命はとりとめましたが、いくつかの後遺症も残りました。

 しかし悩んでいてもしょうがない。指先のリハビリを兼ねて、再び練習開始です。

 年齢的にも、息も絶え絶えという情けないフルート吹きですが、やはり空気の流れる音は素晴らしい。どこまで練習が続くか分かりませんが、ともかくこのブログに結果を書くことで、練習に活を入れようと思っています。

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